水彩紙
極細目または細目(ホットプレス)300g前後の画用紙が良いでしょう。100%コットンパルプを使用した水彩紙。
表面の凸凹が少なくツルツルした質感が特徴。色の伸びがよく、繊細な表現に向いています。細密なボタニカルアートに適しています。画用紙の種類は、荒目、中目、細目(極細目)と3種類あります。必ず細目を選んでください。
300g前後とは紙の重さです。簡単にいうと紙の厚みの事です。水彩画は水を多く使う為、紙の厚みがないと乾くとヨレヨレにならます。メーカーによって質感や仕上がりが違います。初心者はウォーターフォードや、マルマンなど安くて、描きやすい紙で練習します。
作品用に使う場合など、代表的なものはアルシュ、ファブリアーノです。アルシュ(フランス)は表紙の可愛いフランスらしいオシャレな紙です。かなり高価です。表面がツルッとしていて絵の具の扱いがしやすい。ファブリアーノ(イタリア)は職人気質が詰まった印象の紙です。少し乾くのが早い感じ。塗り重ねなどしやすい。この二つはどちらも素晴らしい紙です。
ファブリアーノ FABRIANO
ボタニカルアートや細密画向け。ラファエロやレオナルド・ダ・ビンチにも愛用された紙
・極細の線も難なく描ける
・発色がとても良い
・水分の吸収がよく滑らかに描きやすい
アルシュ Arches
・柔らかいが表面強度がとても強い。紙の強度が高いので毛羽立ちが少ない
・水をたっぷり使う柔らかなにじみ、ぼかしの多い絵に最適。水分の吸収がよく形状が崩れない。絵の具が紙に吸い込まれにくいので、紙の表面に顔料がとどまるため鮮やかさを保てる
・発色が良い
・水彩技法を使いこなしたい上級者向け
・コスパは良いとは言えないものの一度使うと他が使えなくなるような愛用者が多い